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ガス缶2種(OD缶とCB缶)の違いを知ってる?利用シーンや正しい使い方を学んで安全に使おう

CB缶とOD缶
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ご家庭やアウトドアの調理器具や暖房器具の燃料として使われるガス缶。気軽に使えることから、正しい使い方を学ぶことなく使用している人も多いことでしょう。しかし、使い方を間違えると死亡事故も起こり得る危険なアイテムであることを忘れてはなりません。そこで今回は、ガス缶2種(OD缶とCB缶)の基礎知識や正しい使い方について学んでいきましょう!

CB缶とOD缶を利用シーンで使い分けよう

カセットガスコンロで調理している子供

CB缶が向いているのは、主にご自宅や気温10℃以上の温暖な気候のキャンプで使用する人です。なんと言っても、価格が安いことがCB缶最大のメリットです。大きさが少し気になりますが、ご家庭で使用したり、オートキャンプで使ったりするには問題ありませんよね。

例えば手軽にキャンプを楽しみたい人には、ファミキャンを中心に人気の高いカセットコンロなんかにちょうどいいですよ。

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あとCB缶で冷やすことのできるポータブル冷蔵庫やストーブなどもあり、意外とキャンプシーンでの用途が多いのに気づかされます。

OD缶とCB缶_バイカー向け
出典:Pixabay

一方のOD缶は、寒冷地で使用する人、コンパクトに持ち運びたい人に向いています。例えば、登山者やバイカー、冬キャンプも行うキャンパーなど。寒冷地でも十分なパワーを発揮し、携行性に優れているので、多様なアウトドアシーンに対応可能です。

例えば、荷物を極力削りたい登山やキャンプツーリングには、軽量コンパクトなOD缶対応のシングルバーナーがベスト。また、ランタンの燃料にもなるのため、無駄に燃料を積み込まなくてすみます。

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思わぬ行動が命取り!危険行為に注意

CB缶のシングルバーナーで湯沸かし
出典:photoAC

ガス缶が爆発してテントが炎上したり、テント内での一酸化炭素中毒による死亡事故など、恐ろしいニュースが毎年起こっています。ガス缶を扱う前に、NG行動や正しい使い方を学んで事故を防ぎましょう!

閉め切った室内での使用は要注意

OD缶のシングルバーナーで湯沸かし

閉め切った室内でガス缶を使用すると、一酸化炭素中毒死や酸素欠乏による窒息死の危険性があります。使用する際は、部屋を十分に換気して火災などにも十分注意しましょう。

さらに車内やテント内での火器使用については、メーカーでNGとされている場合があります。必ずメーカー公式サイトやマニュアルなどをしっかり確認しましょう。

もしテント内で火器を使用する場合は、火災はもちろんのこと十分換気に気をつけてくださいね。

燃焼器具とガス缶のメーカーを合わせる

PRIMUSシングルバーナーとOD缶

CB缶は100円ショップやコンビニでも購入できるため、メーカー問わず使っている人も多いのではないでしょうか?

しかし、カセットガスで有名なイワタニのカセットコンロには、「容器(ボンベ)はイワタニカセットガスの表示がある専用容器を使用してください。」と表記されており、他メーカーの製品にも同様の記載があります。

実際は他メーカーのガス缶でも使用できてしまうため、別メーカーガス缶を使っている人も多いでしょう。

しかし、接合部の形状やサイズがメーカーによって若干違うため、ガス漏れや着火できないなどのトラブルが無いとは言えません。

またバーナー類は自社のガス配合率で性能を100%発揮するように設定されているため、他社製のガス缶を使用すると、火力が弱かったり不完全燃焼を起こしてしまう可能性があります。

万が一事故が起こった時、保証の対象外になるといったリスクもはらんでいるため、燃焼器具の説明書に従って専用のガス缶を使用しましょう。

ガスの再充てん(詰め替え)はNG

OD缶とCB缶の口

安価に購入できるCB缶のガスを、アダプターを使用してOD缶に移し替える「再充てん」という行為があります。この方法は動画サイトでも配信されており、誰でも気軽に真似できてしまうのですが、これはガスの製造に該当する違法行為です。メーカーから危険行為として注意喚起されておりますので、絶対にやめてください!

OD缶の内圧が変わるだけでなく、ガスの容量をオーバーしてしまうことも考えられます。それにCB缶とOD缶の含有量の異なったガスを混ぜるため、場合によっては充填時や使用時に破裂するなど大きな事故に繋がることも考えられます。

ガス缶の使用期限を守る

OD缶の底の錆

備蓄用にガス缶を保管している方も多いと思いますが、ガス缶には使用期限があるとご存知でしょうか?例えば、プリムスガスは2〜3年で使い切るようHPにて注意喚起されています。ガス成分は変化しないものの、金属や樹脂、ゴム等が劣化や錆によって、ガス漏れの危険があるのです。ガスの購入時には使用期限を確認し、定期的に入れ替えを行いましょう!

40℃以上になる場所にガス缶を置かない

車内に置かれたOD缶とCB缶

ガス缶の爆発事故の多くは、ガス缶自体が高温になり缶の内圧が高まることで起こります。

例えば……

・ガス缶を炎天下の車の中へ放置する
・ガス缶をストーブの近くに置く
・熱の逃げ場を作らずに風防を設置する
・1つの鍋を2つのカセットコンロで温める
・バーナーを使用して炭火調理をする

玄人キャンパーでもありがちなのが ”熱の逃げ場を作らずに風防を設置する” です。風を避けるためにバーナーを風防で覆ってしまうことで、一気にガス缶の温度が高まることがあるため特に注意が必要です。

40℃以上になる状況下には、ガス缶を放置しないように心掛けましょう。また、調理中もガス缶が温まりすぎてはいないか定期的にチェックすると安心です。

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