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シュラフの種類について
シュラフと一言で言っても種類はさまざま。使う場所やシーンによってどんなモデルを選べばよいか変わってきます。価格もピンキリです。まずは種類を知って自分に最適なシュラフを選びましょう。
【形状】「マミー型」と「封筒型」
主に「マミー型」と「封筒型」の2つに分類できます。「マミー型」は足元に向かって細くなっていく、まるでたらこのような形のシュラフです。シュラフというとこの形状を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。身体をすっぽり包み込むので保温性は抜群。
一方「封筒型」は、その名のとおり封筒のような長方形の作りになっていて、布団のように手足を伸ばして寝ることができるため快適です。同じ規格であれば連結できるのも大きな特徴。圧迫感がない分保温性はマミー型に劣るので冬山での使用には向きません。
【素材】「ダウン」と「化学繊維」
軽くて小さくパッキングすることができ、何より保温性が高い「ダウン」。機能的な分少々お値段が張るものが多いです。「化学繊維」は、濡れや湿度に強く耐久性に優れています。洗濯もできて手入れが簡単。価格もリーズナブルですが、ダウンに比べてかさばります。
冬キャンプのシュラフ選びは「使用温度」をチェック
シュラフには「使用温度目安/快適使用温度」が表記されています。冬キャンプでは氷点下以下になることもあるので、夜間の最低気温を事前にチェックしつつ、冬用シュラフの「使用限界温度」や「快適使用温度」などを確認しながら選びましょう。
目安としては現地の予想最低気温より、シュラフに表示されている「快適使用温度」がさらに5℃低く表示されているモデルを選ぶのがおすすめ。
例:現地気温0℃の場合 → 「快適使用温度 -5℃」
なお、モンベル・ナンガ・コールマンなど、ブランドによりこれら表記方法が異なっているので、購入時はメーカー公式サイトや最寄りの専門店スタッフに相談することをおすすめします。
サイズ別!おすすめ冬シュラフ【マミー型】
これまでお伝えしてきたように、形や使われている素材、対応温度などもメーカーやモデルによって多種多様です。さらにはサイズもさまざま。そこで「パパ」「ママ」「キッズ」にサイズを分けておすすめを選んでみました。
【パパ編】
ナンガ『オーロラ 750(レギュラー)』
キャンパーに大人気のナンガ「オーロラ」シリーズの中でも最も暖かいモデル。冬季一般登山や冬キャンプに最適です。サイズはショート、ミディアム、ロングとあります。
最大長:210 ×最大肩幅80cm(身長178cmまで) 収納サイズ:φ22×32cm 重量:1,490g 快適使用温度/下限温度:-6℃ / -14℃
イスカ『スーパ-スノ-トレック 1500』
たっぷり1500gの中わたを使用した保温性重視の冬モデル。フルオープンにして全部広げれば敷布団のように使用することも可能。出し入れしやすいトートバッグ型収納袋付き。
最大長:85(肩幅)×220(全長)cm 収納サイズ: 40×23×48cm 重量: 2760g 最低使用温度 -15℃
ニーモ『ソニック0』
ニーモの最先端の技術を組み合わせたハイエンドモデル。ヒザ周りにはストレッチ構造を採用しているため、寝返りを打っても保温性を保ったまま快適に眠れます。
適応身長:~183cm 収納サイズ:39×20cm 重量: 1.36kg 最低使用温度 – 18℃
【ママ編】
モンベル『シームレス ダウンハガー800 Women’s #1』
女性の快適な睡眠のために設計された軽量シュラフ。隔壁をなくして保温力をアップさせた画期的なモデルです。国内2,000m級の冬山で使用できるのでキャンプ場でも余裕。
適応身長:~173cm 収納サイズ: φ17×31cm 重量: 849g 快適温度:-3℃ 使用可能温度:-10℃
ナンガ『オーロラライト750DX(ショート)』
「オーロラ」シリーズと並び圧倒的人気を誇る「オーロラライト」シリーズ。こちらは−16℃までの下限温度に対応。3サイズ展開で女性には身長165cmまでのショートサイズがおすすめ。
【ショートサイズ】最大長:203×最大肩幅80cm(身長165cmまで) 収納サイズ:φ19×31cm 重量:約1,200g 快適使用温度 / 下限温度:-8℃ / -16℃
ニーモ『リフ 15 W』
従来のマミー型の他に、寝返りが自然にうてるニーモ独自の「スプーンシェイプ」型がラインナップ。こちらは冬山にも適したウルトラライトモデルで女性でも持ち運びしやすい。
適正身長:~168㎝ 収納サイズ:32×23㎝ 重量:1.33㎏ 快適使用温度/下限温度:-9℃/-16℃
【キッズ編】
コールマン『キッズマミー アジャスタブル/C4』
アジャスタブルファスナーにより身長に合わせて2段階調節が可能。余分なスペースをなくして暖かさをよりキープできます。汚れても洗濯機で洗えて気軽に扱えるのが嬉しい。氷点下では使えないのでご注意。
サイズ:約140~170×65cm 収納サイズ:約直径24×37cm 重量:約1.25kg 快適温度:4℃以上
モンベル『バロウバッグ#1』
キッズシュラフは氷点下対応モデルが少ないのが現状。こちらは子供用ではありませんが冬山でも使用でき、マミー型なのに連結可能なので親子で眠れます!左ジップか右ジップかも選べて機能性も抜群、さすがモンベル。
適正身長:~183cm 収納サイズ:21.8×43cm(13L)重量:1,781 g 快適温度/使用可能温度:-3℃/-9℃
AceCamp『キッズ寝袋』
かわいらしい動物のイラストが描かれていて、表面にあしらわれた蓄光ドットが暗闇の中で光り、まるでプラネタリウムのように楽しめます。広めの作りで腕や足に圧迫感もありません。
適正身長:130cm サイズ:146 x 65 x 2 cm 収納サイズ:20x20x26cm重量:880 g 使用温度:-1℃
家族みんなで眠れる冬シュラフ【封筒型】
モデルにもよりますが、封筒型は側面にチャックが付いていて連結が可能。1つの大きな寝袋に。家族みんなで一緒に寝ることができるのがファミキャンで指示される理由です。まだ一人で寝ることができないお子さんがいるファミリーには封筒型がおすすめです。
イスカ『レクタ 1000』
1000gのダウンを使用した冬のキャンピングにおすすめ封筒型。自由に体を動かせるほどよいサイズでビギナーにも◎。上部のドロ-コ-ドを閉じれば、寝袋内部の保温性アップ!
最大長:79(肩幅)×190(全長)cm 収納サイズ:φ23×37cm 平均重量:1590g 使用温度目安:0℃
スノーピーク『セパレートオフトンワイド 1400』
掛布団と敷布団に分けられるためキャンプにいながらにしてまるで家の布団で寝ているかのような快適さ。こちらはワイドサイズですが、通常サイズもあり。お値段は張るものの間違いがない逸品。
サイズ:敷105×210cm/掛110×200 cm 収納サイズ:直径28×50cm 重量:約3100g 快適温度/下限温度:-2℃/-8℃
コールマン『マルチレイヤースリーピングバッグ』
3層構造になっていて、組み合わせ次第で春・夏・秋・冬に対応ができるモデル。使用下限温度は-11℃なのに1万円台というリーズナブルさが魅力的。洗濯機で丸洗いもできます。
サイズ:約 90×200cm 収納サイズ:53 x 39 x 36 cm 重量:4.9 Kg 快適温度/使用下限温度:-5℃/-11℃
ナンガ『カケフトン』
フィルパワー760FPとナンガが誇る「オーロラライト」と同等の高品質ダウン”布団”。薄手と厚手、二枚の布団を組み合わせて3WAYで使用可能。ボタンを留めれば寝袋にもなります。
サイズ:シングルサイズ 収納サイズ:? 重量:1,780g
ロゴス『丸洗いやわらか あったかシュラフ・-2』
やわらかくて肌触りのよいフランネルとあたたかい中綿のおかげで寝心地抜群!同一シュラフを連結すれば親子で添い寝も◎。丸洗い対応でお手入れ簡単なのも嬉しいですよね。
サイズ:(約)幅75×長さ190cm 収納サイズ:(約)直径33×長さ41cm 総重量:(約)2.5kg 適正温度目安:-2℃まで
【番外編】文明の利器!暖かさ段違いのチートアイテム
これまであったかシュラフをご紹介してきましたが、さらにぬくぬく過ごすためのアイテムにも注目。環境にやさしい充電式のあったかギアをご紹介します。普段のシュラフにプラスして暖かさをブーストしてみては?
『シュラフ電熱パッド』
USBモバイルバッテリー給電できる冬用インナーマット。頭、両肩、腰、脚を一気にあたためてくれるそう。弱から強まで3段階(45℃/55℃/65℃)で調節が可能。一度使ってみたい!
サイズ:198×61cm 収納サイズ:32×16cm 重量:約750g
RAVAcoco『5WAYヒーターブランケット』
USB電源に接続して約1分でポカポカになるブランケット。掛け毛布、敷き毛布としてはもちろん、ポンチョ、ベスト、巻きスカートにもなる5WAY。こちらも3段階調節が可能。
サイズ:110×132cm 重量:約590 g
ロゴス『あったかパッド』
電気式カイロとライトのキャンプで活躍する2WAYパッド。就寝前にシュラフや布団に入れておくと寝具内がポカポカに!フラットかつコンパクトなので持ち運びもしやすいです。
サイズ:(約)幅24×奥行14×高さ3.7cm 重量:(約)410g
あったかシュラフで寒さ知らず!ファミリーでぐっすり快眠!
家族みんなで寝るとそれだけで暖かく感じますが、寒さで眠れないと楽しいはずのキャンプも楽しめません。冬キャンプにはやはり保温性の高い冬用シュラフが必要です。冷え性の方はさらにエアマットや銀マット、保温性の高いインナーやダウンウェアを着るのもおすすめですよ!
キャンプデビューしたての自称”女子キャンパー”のトッキーです。小動物と遊んでいる時や、設営後に呑む1本が至福の喜びです。ただいまソロギアや焚き火に強いアウターを物色中♪