アーミーカラーがカッコいい！加圧式灯油ランタン「ヴェイパラックス」の魅力と点火方法まで徹底解説！！

見た目がカッコよく、存在感があり、低コストな灯油が燃料である加圧式灯油ランタンはキャンパーの憧れです。加圧式灯油ランタンでも「ヴェイパラックス」は100年以上の歴史がある老舗メーカー。現行品の販売もありますが、ヴィンテージ品も人気が高いです。そこで、「ヴェイパラックス」を愛用している筆者が点火手順と魅力、使用するときにあれば便利な商品まで紹介します。

「ヴェイパラックス」とは？

歴史

「ヴェイパラックス」の始まりは、1912年のイギリスにあるWILLS&BATES社です。イギリスでずっと製造されていましたが、1997年に買収され、2011年からは韓国製になりました。創業時から変わらないのは、1台1台丁寧にハンドメイドされていることです。

ラインナップ

現在のラインナップは4種類あります。

E41

1940年代に作られた往年の人気モデル。高さ345mm、タンク容量1ℓ、明るさ60W。カラーは、ポリッシュドブラス、ステンレススチール、アーミーグリーンの3色あります。

300

E41に続き、1940年代に作られた往年の人気モデル。高さ345mm、タンク容量1ℓ、明るさ60W。カラーは、ポリッシュドブラス、ステンレススチール、アーミーグリーンの3色です。

M1BとM320

M1Bを軍用にしたのが、M320です。見た目の違いはありますが、スペックは同じ。高さ345mm、タンク容量1ℓ、明るさ60W。カラーは、M1Bがポリッシュドブラス、M320はアーミーグリーンになります。

「ヴェイパラックス」の点火方法

加圧式灯油ランタンは、YouTubeでの失敗動画を見て、難しいイメージを持っている人が多いかもしれません。しかし、実際はそこまで難しくなく、慣れたら簡単です。なぜなら加圧式灯油ランタンの構造は単純だからです。それでは、点火方法を解説します。

予熱（プレヒート）

給油後に燃料キャップの先端にある圧力調整ネジを全解放し、ブラスノブを反時計回りにします。予熱カップに燃料アルコールを溢れるギリギリまで入れてください。アルコールを入れるには、写真のようなオイラーがあれば便利です。

アルコールに火をつけて、気化器ヴァポライザーを温めてあげます。このときにチャッカマンがあれば便利です。加圧式灯油ランタンは予熱をしっかりしないと点火しません。点火しない失敗のほとんどは予熱不足。予熱は重要な手順になり、冬場だと2回予熱する必要があります。

ポンピング

燃えているアルコールの量が無くなりそうになったら、圧力調整ネジを閉めます。そこからポンピングを開始しましょう。10回ほどポンピングするとマントルが点火しますが、まだ不安定な状態。さらに追加で10〜20回ほどポンピングすると炎が安定してきます。

ポンピングを過剰にすると故障の原因になります。ヴェイパラックスの場合は最高でも30〜40回程度のポンピングで十分点火しますので、オーバーポンピングは絶対にしないでください。

点火

炎が安定したら点火完了です。タンクを満タンにすれば点火時間は約10時間なので、2泊は夜通し点火してくれます。加圧式灯油ランタンは燃料が低コストな灯油なので、経済的。タンクの容量は1リットルで、灯油リッターあたり約100円ほど。灯油はガソリンスタンドがあれば手に入れるのが容易で使いやすい燃料です。

「ヴェイパラックス」を使うときにおすすめアイテム

点火するときにあれば便利なアイテムを紹介します。

エスコ　250mlオイラー

カー用品ですが、予熱カップに燃料アルコールを注ぐときに便利です。燃料アルコールを注入するとき、ホヤガラスを持ち上げて予熱カップにアクセスするのですが、隙間がわずかしかないので先端が細いオイラーがないと注げません。

オイラーのノズルの長さは簡単に調整できます。使用しないときはノズルの先端を締めれるので漏れません。これまで複数回使用していますが、漏れたことは1度もありません。

ケンエー　燃料用アルコール

ケンエーの燃料用アルコールは、ドラッグストアやホームセンターでも簡単に手に入れることができるアルコールです。燃料用のアルコールは他のメーカーでも手に入れやすく、もし忘れても途中で買えます。

「ヴェイパラックス」を運搬するのに便利なケース

「ヴェイパラックス」を運搬したり保管するのに専用ケースもありますが価格が高いので、おすすめはオレゴニアンキャンパーのセミハードケースLです。専用ケースは8,140円（税込）ですが、オレゴニアンキャンパーなら4,620円（税込）と約半額。

収納したときに高さは少し隙間がありますが、ほぼジャストサイズ。扉側にはメッシュのポケットもあり、替えのマントルを入れておくこともできます。「ヴェイパラックス」を運搬しないときは、取り外し可能な仕切り板が3枚付いているので、衝撃に弱い割れて困るものなどを収納するのに便利です。

「ヴェイパラックス」のマントル形状

「ヴェイパラックス」のマントルは、上下に穴があり筒状になっています。マントルの形状は数種類あり、コールマンのガソリンランタンやペトロマックスのマントルは、穴が上にひとつだけの袋状。こちらのほうが取り付けは簡単でキレイに丸く膨らむので、強く発光します。

一方「ヴェイパラックス」のマントルは2つ穴なので取り付けるときに形を整えてキレイにしましょう。形が崩れていると強く発光しません。ランタンの明るさはマントルによって決まるので重要です。

派手ではないが雰囲気のあるデザインがオシャレな「ヴェイパラックス」

同じ加圧式灯油ランタンのペトロマックスHK500ほど派手ではありませんが、「ヴェイパラックス」の他にはないアーミーグリーンと真鍮のコントラストが雰囲気がありオシャレです。点火方法も簡単で、構造が単純なので壊れることは滅多にありません。ぜひ、あなたも加圧式灯油ランタンの世界へ踏み入れてください。その魅力にハマってしまいますよ。初めての人には「ヴェイパラックス」が特におすすめです。

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