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そろそろ6月、キャンパーにとっては苦手な”梅雨”。アウトドアでは雨は大敵、どれだけ気を付けていても避けらないこともありますよね。今日はそんな雨シーズンで大活躍の撥水&防水スプレーを紹介。「雨が降ってもテントやタープがあるから大丈夫」っと油断していると雨漏り発生!ってなことも。そんなトラブルを未然に防ぐためにも大事なテントやテープをしっかりメンテナンスして快適な雨キャンプを楽しみましょう。
”テント”防水の必要性とは?

ほとんどのテントやタープなどは、長年使用していると劣化がすすんで撥水・防水効果はが落ちてきます。劣化したテント等は加水分解によって内側のシームテープやコーティングが剥がれてしまい、防水効果がなくなって雨が染み込んできてしまい、夜中に幕内で浸水騒ぎなんてこともあります。このようなトラブルを事前に防ぐためにも、テントやタープの撥水・防水性は非常に重要な役割を担っています。
こんなことを感じる場合は要注意!
・テントが水を弾かなくなってきた
・テントが何となく以前より重く感じる
・テントの乾燥に前より時間がかかるようになった
その原因はテントの防水性が落ちているから!防水性が落ちてしまうとテント内への水漏れや乾燥に時間がかかり、最悪はカビが生える原因にもなります。

では、防水を保つには、また復活させるにはどうすればよいのか?
・撥水効果を復活させる防水剤を使用する
・防水効果を回復させる防水剤を使用する
このようにメンテナンスは重要、定期的に実施すると効果も倍増しますよ!
テントの防水・撥水は何が違うの?

防水加工とは…
テントやタープの内側に『水を通さない、浸透させない』
撥水加工とは…
テントやタープの表面についた『水を弾く』
テントには一般的に「撥水加工」と「防水コーティング」が施されています。アウトドアショップやホームセンターで手に入れることができる防水スプレーや塗るタイプの防水剤は、正確には「撥水剤」であることがほとんど。撥水加工は自宅でも復活させることができるため、普段からテントの表側をメンテナンスし、防水性能を維持しましょう。
テント裏側に施された「防水コーティング」は落ちると加水分解によりべたつきや臭いが発生します。加水分解はテント自体の使用年数が長ければ起こるわけでなく、例えば乾燥が不十分なまま収納してしまったり、高温の部屋に閉まっているだけで発生する場合もあります。「有名なメーカーだから大丈夫」っといったことはなく、どのテントやタープでも起こる現象です。このように防水性が落ちたりベタつきを感じんたら、可能な限り早めに防水スプレーなどで処置しましょう。
防水スプレー以外にも防水効果を高めてくれるテント裏面に塗る防水剤もありますが、テント生地をさらに傷めてしまう場合もあるとか…使用の際には生地の種類や状態を確認して、まずは目立たない部分でテストしてから全体を処理されることをおすすめします。
防水剤の種類~シリコン・フッ素のメリットデメリット~

いざ「撥水加工をしよう!」と思っても、防水剤には種類が沢山あるので何を選んだらよいかと悩むこともあるのでは?防水剤は大きく分けてシリコン系とフッ素系の2種類。メリットとデメリットも含めてその違いを紹介します。
シリコン系
主成分は撥水性シリコン樹脂。シリコン系の防水スプレーの特徴は生地の表面にコーティングをする為の高い撥水性能を持っていること。レインウェアや傘などの撥水に使用されているのがシリコン系の防水スプレーです。手軽にメンテナンスをしたい方におすすめ。
●メリット
繊維の表面を膜で覆い、水を弾いて撥水効果を発揮する。接触面積が大きいので、フッ素系に比べて持続性がある。値段が安価なことや撥水性能が高く、メンテナンスが簡単にできる。
●デメリット
油成分が含まれており、生地が白くなったり変色する可能性がある。生地を覆ってしまうので通気性が悪くなることも(最近では通気性が損なわない商品もある)。シリコン系自体が油性なので、油分は弾かない。
フッ素系
フッ素系の防水スプレーは生地の繊維1本1本にくっつき撥水効果を発揮させる。シリコン系と比べると多少お値段は高めですが、耐久性が高いの特徴。手入れの手間はかかりますが、通気性が良くしっかりと防水効果を復活させたい方におすすめ。
●メリット
フッ素性樹脂自体が水や油になじみにくく、繊維について撥水効果を発揮する。水分だけでなく、油分も弾く効果がある。通気性があり、防水透湿素材にも使える。
●デメリット
フッ素系樹脂が繊維に付いているだけなので、擦れや汚れの付着で効果が落ちやすい。原料が高く、値段も高め。
防水剤を使う時に覚えておきたい「4つの注意点」

撥水効果を充分に発揮させるために、防水剤を使う際に以下のポイントにも気を付けて使用しましょう。
ポイント①汚れを落としてから使う
テントに汚れが付着したままでは防水剤の効果は発揮できないため、必ず表面の汚れを落とし、完全にテントが乾いてから使用しましょう。
ポイント②防水剤を完全に乾かす
防水剤が完全に乾燥する前に雨や結露で濡れてしまうと、せっかくの撥水効果が弱くなります。使用前にはテントを完全に乾かしておいてから使用しましょう。次のキャンプの為に、テント使用後には防水剤を使うようにするとよいかもしれません。
ポイント③屋外の風通しの良いところで使う
特にスプレータイプのものは必ず屋外で使用しましょう。キャンプ場などで行なう際も、風向きや周りの人との距離に気を配る必要があります。テントから30cmほど離れて、風上からスプレーしてください。吸い込んでしまうと呼吸器系の健康被害に繋がる恐れがありますので、特にお子さんやペットの近くでは使用しないように気をつけましょう。
ポイント④いきなり生地全体にスプレーしない
テント生地との相性によってはシミや色落ちの可能性もありますので、まずは生地の目立たない場所で使ってテストしてから全体に使用するようにしましょう。
おすすめ防水剤(シリコン系防水スプレー)
防水剤はアウトドア用品店やインターネットで販売されています。手軽に出来るスプレータイプとムラが少なくより効果が持続する刷毛塗りタイプがあります。ここでは、シリコン系・フッ素系に分けておすすめの防水剤を紹介します!
Never Wet NEO(ネバーウェットネオ)


アメリカ製でタフで高性能な超撥水、防汚、防錆スプレー。ポリマー成分が繊維表面に保護バリアーを作るため、汚れ防止効果も期待でき、強力な撥水効果を発揮。キャンプ用品、靴などの革製品、アウトドア用衣類に最適。
商品詳細
容量:325ml

キャプテンスタッグ テント用防水スプレー
高い撥水効果と汚れも防止できテント表面はもちろん、テントの縫い目の防水にも使えます。また、シリコン系ながら風合や通気性を損なわないことも魅力の1つ。撥水・防水効果の他にも汚れも付きにくくしてくれるのでキャンプ後のテントのお手入れも楽々です。タープに最適な大容量(使用可能面積/約5平方メートル)。
商品詳細
容量:300ml

おすすめ防水剤(フッ素系防水スプレー)
ロゴス 強力防水スプレー

アウトドア用品メーカー「ロゴス」の防水・撥水性能が長期間持続フッ素系のスプレー。通気性にも優れており、ゴアテックスなどの透湿性素材にも使用できます。420mlで大型ドームテント約1張り分の容量があります。テントのほか、シューズ、デイパック、レインウェアなど、様々なキャンプギアに使用できます。
商品詳細
容量:420ml

LOCTITE(ロックタイト) 超強力防水スプレー

水・油分を強力にはじくフッ素系の防水スプレー。通気性が保たれるので、レインウェア、アウトドアグッズ、キャンプギア、レザー製品など、幅広いアイテムに使用可能。420mlと大容量なので大型ドームテント約1張分をカバーできます。なお、ドライクリーニング不可の繊維品には使用できないのでご注意を。
商品詳細
容量:420ml

モンベル SRスプレー330ML

アウトドア用品メーカー「モンベル」の防汚性に優れた撥水・撥油スプレー。テント、タープ、レインウェア、綿、ウール製品、透湿防水素材にも機能を損なわずに使えます。残ったガスの排出機構付きなので、空き缶を捨てるときに便利です。
商品詳細
容量:330ml

おすすめ防水剤(ハケやスポンジで塗るタイプ)
防水剤はスプレータイプがほとんどですが、ハケやスポンジで塗るタイプもあります。スプレーに比べて手入れの時間や手間はかかりますが、丁寧に塗っていくのでムラなくしっかりと撥水処理ができる利点も。テントにしっかりと撥水効果を得たい方にはおすすめです!
テムポ化学 テント用強力防水液 パラウェット

フッ素系の布地用防水液。付属のハケを使用してテントやタープに塗って使用します。約4mx4mの大きさに塗布可能なので、大きめのテントやタープ、グランドシートをお持ちの方に最適です。3.5Lや18Lの大容量サイズもあります。
商品詳細
容量:1L

コールマン テント撥水剤

アウトドア用品メーカーの「コールマン」のフッ素系撥水剤。外装はスプレータイプに見えるのですが、フタの中の専用スポンジで塗り込んでいくタイプの撥水剤です。通常のテントでは問題ありませんが、テントの一辺が300cmある4〜6人用のテントで使用する場合には2本購入しておくのがおすすめ。
商品詳細
容量:400ml

テント生地を長持ちさせたいキャンパーにおすすめ!

生地の劣化自体は止めることは難しいものですが、お手入れ次第で劣化のスピードを遅くすることはできます。テントを使用した後にはもちろんのこと、長らくテントを使用しないとき、シーズン前にテントのメンテナンスをしておけば雨の日キャンプも怖くないですね。ひと手間ですが愛用のテントを長くお付き合いするためにも、ぜひお試しください!
自然に触れ、非日常の時間が過ごせるキャンプが大好き。最近は小学生の子どもと行くファミリーキャンプに使うギア選びを楽しんでいる、ママキャンパーのTamakiです。最新のキャンプギアはもちろん、思わず手に取りたくなる魅力的なアイテムをご紹介します!