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冬キャンプの暖「薪ストーブor石油ストーブ」あなたはどちら派?

薪ストーブor石油ストーブ
レベッカ 投稿者:

寒い冬キャンプの必需品といえば暖房器具です。しかし、石油ストーブと薪ストーブどちらを選ぶべきか悩む人も多いのではないでしょうか?それぞれのメリット・デメリットを知ることで自分のキャンプスタイルに合ったストーブをきっと見つけられるはず!ということで、本日は石油ストーブと薪ストーブを比較してみましょう!

どちらにもそれぞれの魅力がある

薪ストーブと石油ストーブ、どちらにもそれぞれの魅力があるため、一概にこちらがおすすめ!とは言い難いものです。石油ストーブの魅力は、やはり手軽に使えてメンテナンスが楽なこと。一方、薪ストーブは手間はかかるものの、火を育てる、火を愛でる楽しみがあります。

それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、自分のスタイルや好み、目的に合ったストーブを選ぶことが冬キャンプを楽しむための第一歩です!

薪ストーブのメリット

雰囲気がある

出典:Mt.SUMI公式

薪ストーブはただ単に暖を取るだけでなく、ガラス窓などからゆらゆらと揺らめく炎を眺めて過ごせます。そのため、焚き火のような雰囲気を味わえるのは薪ストーブならではのメリットといえるでしょう。趣のある雰囲気で過ごしたい人におすすめです。

火を育てる楽しみがある

出典:Mt.SUMI公式

石油ストーブに比べると、薪ストーブは手間がかかります。しかし、その手間こそが自分で火を育てている楽しみにつながることも。手間暇かけるのが好きな人はハマるかも?!

煮物からピザまで調理も可能

薪ストーブでは天板で焼き物や煮物、タイプによっては薪ストーブの中や本体下部にトレーなど付いており、ピザなども焼けたりとキャンプ飯の幅がひろがります。暖と取りつつ炎を愛で、そして美味しい料理まで愉しめるため、一度ハマると抜け出せないキャンパーが多いのもうなずけます。

材料を現地で調達できる

薪ストーブの燃料である薪は、キャンプ場やホームセンターで売られていることが多く、不足した際にも現地で調達しやすいこともメリットです。コンパクトな薪ストーブだと、薪が収まらない場合もあるため注意が必要です。

意外とコンパクトなものもある

出典:Amazon

一見、薪ストーブというと大きなイメージがありますが、最近は意外とコンパクトに収納できる折りたたみタイプのものもあります。パッと見で「結構かさばりそう・・・」と感じますが、円筒部分は本体内部に収納できるタイプが多く、石油ストーブに比べると軽くて比較的持ち運びしやすいのも特徴です。

Mt.SUMI『Woodstove AURA』

3面の大きな窓が特徴的なオーラ。どこからでも炎のゆらめきを愉しむことができます。広い天板は調理がしやすくなっている。前面の大きな扉は薪が入れやすと評判が高い。

マウントスミ(Mt.SUMI)
¥59,840 (2022/12/29 11:46時点 | Amazon調べ)

グリップスワニー 『Gストーブ』

出典:Amazon

グリップスワニーの定番薪ストーブ。ステンレス製でMAX1000度までOKなタフな一台と、多くのキャンパーから指示されています。小さなガラス窓からは炎が見え、収納もコンパクトになると評判です。

G-stove
¥59,400 (2022/12/22 15:34時点 | Amazon調べ)

薪ストーブのデメリット

手間がかかる

点火だけでなく、火を維持するためには定期的に薪を投入する必要があるなど、常に手間がかかることが薪ストーブのデメリットです。また、消火した後も後片付けなど最初から最後まで手間がかかります。特に煙突内の煤(すす)は一晩でけっこう付いてしまうため、しっかり落としてから収納しましょう。

テントに穴があくリスクがある

※薪ストによる穴あきトラブルイメージ

薪ストーブは、焚き火同様に薪が爆ぜて飛んだ火の粉によってテントや服に穴があくリスクを伴います。火の粉に強いコットンのテントであっても、完全に防げるとは限りません。煙突の長さも十分あるか、設置時にしっかり確認が必要です。

薪ストーブ内や煙突の先端に”火の粉どめ”があるタイプであれば、テントの穴あきリスクも軽減できます。また、テント側面から煙突を出すことで、火の粉の量を軽減させる方法もあります。

専用のテントが必要?

出典:USIDE.NET

薪ストーブを使用するためには、基本的には煙突穴の付いた専用のテントがおすすめです。煙突が出せることや換気機能、火の粉に強い素材などが主な条件となります。また、テントと煙突の接合部分には、不燃性の生地や金属製の煙突ガードも必要です。このように薪ストーブをテント内で使用するには、あらゆる準備が必要となるため、テントの選択肢が狭くなるというデメリットがあります。

強者は加工して煙突用の穴を作ってしまう人もいるので、興味のある人はチャレンジしてみるのも良いでしょう。

なお、国内のテントメーカーのほとんどは、テント内での”あらゆる”火器”の使用を推奨しておりません。使用方法をしっかり守れば問題ないことですが、不慣れなキャンパーが見よう見まねでやってしますと、テントの炎上だけではなく、一酸化中毒で命を落とすこともあるため、十分な準備と注意が必要です。

石油ストーブのメリット

使い方が簡単

石油ストーブの大きなメリットは、使い方が簡単なことです。点火や消火はもちろん、火力の調整もダイヤルひとつで簡単に行えます。そのため、寒いと思ったらすぐに使うことができる手軽さが魅力です。

初心者でも簡単に点火できるため、火を起こせないといったトラブルが発生するリスクが少なく、初めての冬キャンプでも安心感があります。

火をこまめに調整する必要がない

一度点火しても定期的に薪を足すなど火をこまめに調整する必要がある薪ストーブとは異なり、石油ストーブは一度点火すれば燃料がなくなるまで放置していても消えることがありません。

そのため、点火後は火を気にせず自由に過ごせます。燃料持ちが良い機種を選べば、燃料を継ぎ足す手間も省けて冬キャンプがぐっと楽に!

燃料が安い

出典:Amazon

石油ストーブの燃料は灯油です。価格は変動するものの、その他の燃料に比べると経済的なのもメリットです。2022年12月だと、灯油1L = 111円程度であり、薪代と比べると連泊する際のコストはかなり抑えられて嬉しいですね。灯油ケースも様々なサイズがあるので、用途に併せて持っていると車での積載スペースで悩まずにすみますよ。

鍋を温めたりスキレットなどで料理も可能

薪ストーブと比較すると少し火力は落ちますが、鍋なども十分に愉しめます。何より火力調整がダイヤル一つで簡単にできるため、煮炊きするのであれば石油ストーブが最強と言っても良いのではないでしょうか。

自宅と兼用できる

出典:ALPACA+

わざわざキャンプのために購入しなくても、自宅とキャンプで兼用できるモデルが多いのも石油ストーブの魅力です。最近ではどちらで使っても違和感のないおしゃれなデザインの石油ストーブが増えています。

なお、ここで注意が必要なのが、メーカーやモデルによって”屋外専用”、または”屋内専用”として販売されている点です。

双方ともに耐震消火装置など付いていても、細かい点で日本国内の規格を満たしていないモデルは、屋内での使用を認められていないため、購入時はメーカーや店頭スタッフに確認することをおすすめします。

PASECO(パセコ) 『対流型 石油ストーブ WKH-3100S』

燃料満タンで18時間持つタフネスストーブ。見た目の割に軽く、比較的持ち運びやすい石油ストーブ。2022年に登場したWKH3100Sモデルは前モデルより高さが25mm短くなったことで沸騰するスピードが大幅アップ。高火力で暖く、耐震自動消火装置もついて安心。コスパの良い石油ストーブをお探しの人におすすめの1台。

PASECO (パセコ)
¥18,999 (2022/12/22 15:49時点 | Amazon調べ)

ALPACA+『アルパカ プラス ストーブ TS-77NC』

出典:ALPACA+公式

韓国のブランドALPACAより、人気モデルに大幅な改良が加えられたモデルが登場。前モデルより19ヶ所もの変更が加えられ、機能性かつ品質が大幅にアップ。人気のレトロ調のデザインやコンパクトなサイズ感を活かしたのも好感がもてる。

石油ストーブのデメリット

持ち運びしにくい

出典:Instagram(@mahiropp888)

こちらのmahiroppa888さん、荷物満載でキャンプに出発ですね。夏に比べると冬は荷物が増えるため、積載はテトリス状態といったところでしょうか。

石油ストーブは手軽に使える反面、大きさと重量があるがゆえに持ち運びしにくいのがデメリットです。車への積載時にも石油ストーブと燃料でスペースを取るため、車の大きさによっては他のギアを諦めなければならないことも…。ファミリーキャンプなどギアの量が多い場合は、車の大きさと相談が必要です。

また積載時の注意点として、燃料を入れたままだと移動時にこぼれてしまうこともあるため、給油はキャンプ場にてすることをおすすめします。

燃料価格や暖房力は?

メリット・デメリットを踏まえて自分のスタイルに合ったものは把握できたものの、やっぱり燃料価格や暖房力がわからないと決め手に欠ける!という人もいるかもしれません。

燃料費としては石油ストーブの方が安いといえるでしょう。価格は変動するものの、灯油1リットル平均が111円程度、1泊10リットルで1,110円程度です。※ガソリン灯油価格情報NAVI調べ

一方の薪ストーブは、1泊25㎏(1束7〜8kgの広葉樹3束)程度の薪が必要となり、薪の種類にもよりますが2,500円~3,000円ほど燃料費がかかるでしょう。

暖房力については、機種によって大きな差があるものの、「薪ストーブの方が暖かい」という声がかなり高い。テントサイズや個々の体感温度でも異なるため、実際には自分で比べてみるしかないといったところ。石油ストーブであれば、テントの広さと暖房出力を目安に、そして薪ストーブは本体の大きさや燃やせる薪の量を目安に選ぶと良いでしょう。

シチュエーションに合わせた選び方

ファミリーキャンプは石油ストーブがおすすめ

ノルディクス幕でお洒落なレイアウトが印象的な@yk.peace.1982さん

ファミリーキャンプや冬キャンプに慣れていないキャンパーは危険性が少なく、手間がかからない石油ストーブがおすすめです。冬キャンプは強風でテントがかなり揺れるため、薪ストーブが転倒してテントが炎上してしまうこともあるため十分注意が必要です。

ソロキャンパーは薪ストーブがおすすめ

出典:Amazon

ゆっくり過ごす時間があるソロキャンプでは、あえて手間のかかる薪ストーブで火を愛でるのも素敵ですね。暖を取りながら調理もできてしまうのも魅力の一つ。薪ストーブの設置には、ある程度の経験が必要なので、今年から挑戦しようと検討されている方は、十分に気をつけて薪ストライフを楽しんでくださいね。

キャンプスタイルにあったサイズなのか?

綺麗にまとめられた”tommyさん”のウエスタンソウルの幕内

石油ストーブも薪ストーブも機種によって特徴が異なります。大勢で暖を取りたいのか、ソロで調理をメインにしたいなど、好みやスタイルに合わせて選ぶのが一番です。

またキャンプ場への移動手段や積載スペースに余裕があるのか、このあたりもしっかり検討することで、自分にあった薪ストーブ&石油ストーブを見つけてみてはいかがでしょうか。

”冬キャンプ”手軽に暖が取れるその他の方法5選

ここからは薪ストーブや石油ストーブ以外におすすめの”暖”がとれる方法を紹介します。

ガス式ストーブ

出典:Amazon

ガス式ストーブはカセット缶を燃料とするため、より手軽に使いたい人におすすめです。コンパクトで持ち運びしやすいため、サッと足元を温めたい場合などに役立ちます。ただし、購入時は安全性が確認された「PSLPGマーク」があるか確認を。

ノーブランド品
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電気ブランケット

出典:Amazon

チェアに座って過ごす際や就寝時に役立つのが電気ブランケットです。暖かさを重視するならコンセントタイプ、手軽さを重視するならUSBタイプとスタイルに合ったものを選んでくださいね。

ハクキンカイロ

出典:Amazon

オイル式カイロであるハクキンカイロは、暖かくて何度も繰り返し使えるのが魅力!冬のアウトドアの強い味方です。就寝前にシュラフの中に入れておけば、就寝時にはシュラフもポカポカに!ただし、火傷を防ぐためにも寝落ちる前に必ず取り出しましょう。

湯たんぽ

出典:Amazon

湯たんぽも寒い冬キャンプの夜の必需品です。就寝時には、カバーやタオルを巻いて低温火傷を防ぎながら、シュラフの足元などに置いておくと朝まで暖かく過ごせます。

尾上製作所(ONOE)
¥3,304 (2022/12/22 16:03時点 | Amazon調べ)

電気毛布

出典:Amazon

ポタ電で電気毛布ってのも冬キャンプで大活躍するアイテムですよね。シュラフとマットの間に電気毛布を敷けば、夜も底冷えを防いでくれます。

テント内では”一酸化炭素中毒”に注意

冬キャンプは気温も氷点下まで下がることも珍しくなく、風が強い日はよりいっそう寒く感じるものです。そんな時はテント内にこもってストーブで暖を取る機会が増えてきます。そこで気をつけないといけないのが”一酸化炭素中毒”です。一酸化炭素は無色無臭のため、自分では気付きづらいのが恐ろしいところ。事故を事前に防ぐために、まずは下記のような対策がおすすめ。

換気をする

一酸化炭素は知らない間にテント内に充満し、突然意識が朦朧となり時には死に至ることも。気付かないうちに中毒に陥る危険性があるため、寒くてもベンチレーションを開けておくなど換気するよう意識しましょう。

一酸化炭素警報機を設置する

出典:DOD公式

基本的には就寝時はストーブや火器類は全て消火するべきですが、ついついストーブを点けたまま眠ってしまうこともあります。実はこれが最も危険といわれています。眠っている間に一酸化炭素中毒にならないよう、テントの上部と下部の2箇所に一酸化炭素警報機を設置しておくと良いでしょう。

DOD製の一酸化炭素警報器はかなりコンパクトでカラビナ付きだから設置場所を選びません。それにタフなボディで多少落としても問題なしってのはうれしい。

ただし、高機能だからって過信はしないこと!万が一にも故障することもあるかもなので、あくまで第一は換気だということをお忘れなく。

安全に使えば冬キャンプの強い味方!

外で薪ストーブ

一酸化炭素中毒に注意して安全に使えば、薪ストーブや石油ストーブは寒い冬キャンプの強い味方です。それぞれ一長一短があるため、好みに合ったものを選んで冬キャンプも快適に過ごしてくださいね!

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