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ヒルバーグ『アンヤン2GT』は欲張りキャンパーも満足する “軽さ・剛性・広さ”が揃った幕だった

ヒルバーグ_アンヤン2GT
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昨年の春に購入したヒルバーグ『アンヤン2GT』のレビューになります。使用感や各部の詳細、実際の性能などについて個人的な意見も含めてまとめてみました。キャンパーなら一度は手にしてみたいブランドとして注目を浴びているヒルバーグですが、実際その価値があるのかどうか馬鹿正直にお伝えします!

ヒルバーグは何がすごいのか?

アウトドア愛好家だったBo Hillebergが立ち上げたスウェーデンのテントメーカー「ヒルバーグ」。創業して50年近く経った現在も世界中のキャンパーから支持されている人気メーカーです。

製品開発はBo Hilleberg本人、また妻を含む家族が過酷な環境下でおこなっており、その性能は他のテントメーカーとは一線を画すほど。モデルによっては数十年前より仕様変更がほとんどされておらず、その仕上がりの高さに驚かされます。

『アンヤン2GT』耐風性などを考慮されたデザイン

性能も気になるところではありますが、私はどちらかというとデザインありきですね。

キャンプで設営後に自然の中に浮かび上がる『アンヤン2GTは』についつい見惚れてしまうほど。斜め後ろからのフォルムがたまりませんw

ちなみに、、、私が購入した一番の理由は、宮崎駿監督の作品「風の谷のナウシカ」に登場してくる王蟲(オーム)に似ていたからなんです、どうです似てるでしょ?

手持ちのテントと比較すると高さがなく、腰への負担を気にしていましたが、実際使ってみると外で過ごすことが多く、思っていたほど負担もなく快適でした。

商品詳細

メーカーヒルバーグ
商品名アンヤン2GT
カラーグリーン
サイズ使用時:410×130×110cm
収納時:直径14cm×46cm
重量最小重量1.9㎏(総重量)2.2㎏
素材フライ:Kerlon 1000 20デニール ハイテナシティリップストップナイロン
インナー:20デニール リップストップナイロン
耐水圧:12,000 mm/118 kPa (ISO 811)
ポール:DAC アルミ製9mm
スリーシーズンテント
対応人数2人用
付属品アルミペグ
原産国エストニア
定価110,000円(税込)
※メーカー様にて商品改良により重量・サイズ・色・価格など設定が変更されている場合がございます。ご購入の際は、メーカー様・販売店様にご確認ください。

ウェビングテープの引っ張りすぎに注意

なお、設営時に本体サイドにあるウェビングテープでテントの張りを調整するんですが、テンションをかけすぎると左右が圧迫されて天井部が持ち上がり、見た目が残念な感じになるだけじゃなく耐風性も落ちてしまうので注意が必要です。

各部の紹介

アジャスタブルシステム

テント前後に配されたウェビングテープを引っ張りテントの張り具合調整します。耐久性が高くフライシートとの接合部もしっかり縫製されているので安心してテンションをかけれます。

本体サイドにはポールを固定するアジャスタブルポールテンショナーが配されていて、ソケットにポールを置いてウェビングテープを引いて本体の張り具合を調整します。

製作者のタグがついています

本体に製造担当者のネームタグがついています。ヒルバーグでは生地の裁断から縫製検品まで、担当者が1名でおこないます。

軽量で強度の高いガイロープ

ガイロープはベクトラン・ファイバーとポリエステルの混合物で独自の編み込みがされていてかなり強度があり軽い印象でした。ヒルバーグのロープテンショナーは樹脂製でクセがあり、私的には馴れるまでちょっと時間がかかりそうでした。

軽量性を重視したアルミ製トライペグを採用

イエローレーベルのペグはヒルバーグ最軽量らしく、普段ほかのテントで使用しているエリッゼステークと比較できないほどの超軽量さに笑みがこぼれるほど軽い。

オーバースペックとまで囁かれるほどの剛性

ヒルバーグのテントはブラック、レッド、ブルー、イエローの4つレーベルに分けられています。猛吹雪の極地ではブラック、温暖で安全な地形でのキャンプはイエローなど、レーベルごとに強度や軽量性などが設定されています。

私は春から秋のスリーシーズンでの使用がメインだったので、イエローレーベルの『アンヤン2GT』を購入しました。主にソロでの使用だったので、同メーカーのソウロやアナリスと悩みましたが、最終的には本体のデザインと大きな前室が決めてとなりました。

耐風性にも優れたイエローレーベル

レーベルごとに生地の強度やフレームの太さも違うため、軽量性を重視した『アンヤン2GT』は大丈夫か?と心配でしたが、強風時にテスト張りしたところ、ビクともしない『アンヤン2GT』に驚かされました。

ヒルバーグはラインアップが豊富なので、購入時は悩んじゃうかもですが、個人的には冬季も使用するならブラック&レッドレーベル、それ以外の季節のみならイエローレーベルがオススメかと思います。ブルーは極地でのグループテントなど、少し特殊なモデルになります。

それぞれテントの構造も関係していますが、ヒルバーグの剛性の高さは独自に開発された生地「ケルロン」とDAC社のポールによるものだといえます。

独自の技術で生まれた強靭な生地「ケルロン」

生地はリップストップナイロンの表裏にシリコン層をプラスした3層構造。軽量で防水性も高く、多少伸縮する生地はしなやかで強度があり、通常使われるテント生地の最高6倍の引っ張り強度をもっています。

ヒルバーグのこだわりは縫製にもあって、一般的なテントは生地を繋ぎ合わせるさい重ねて縫い合わせてシームテープで塞ぎます。ヒルバーグのテントはシームテープを使わず、特徴両伏せ縫い製法(4枚の生地重ね縫うこと)で強度の高い糸で縫製して耐水性強度を高めています。

適度に伸縮する生地は、強風時も上手く風を受け流してくれるほか、ほとんど加水分解しないから他のテントのように数年でシームテープが剥がれたりコーティングがハゲるといったことが無いのもヒルバーグの大きな魅力の一つですね。

それに火の粉で穴が開いても燃え広がることがないので安心です。。。っとはいうものの、購入価格を考えればテントの側では焚き火はできませんけどねw

骨格となるフレーム部分はDAC社のポールを採用

テントの骨格にあたるフレームには、信頼性の高いDAC社のフェザーライトNSLポールを採用しています。ポールの接合部の太さとポール自体の太さをほぼ同じにすることで高い強度を誇っているようです。

ポールは各モデルごとに綿密な計算がされ、最適なサイズや形に加工されています。『アンヤン2GT』は9mmのポールが使われていて、実際にポールを継なげてみると微妙にカーブしているのが画像からも見てとれますね。

大型のトンネルテントが倒壊するほどの強風のなか『アンヤン2GT』は全くの無傷。中にいても不安になることはありませんでした。ブラックレーベルになるとさらに強度の高い10mmを採用しており、ここまで剛性が高いと、「日本ではオーバースペックでは?」とファンの声も聞こえてくるほどです。

なお、ヒルバーグのポールスリーブは、指定のポールが2本まで入るように設計されており、予備のポールを用意しておけば想定外の強風に襲われてもなんとかなりそうですねw

暗闇や強風の中でも設営ができる考え抜かれた構造

ヒルバーグの基本コンセプトは「いついかなる場所でも素早く設営が可能なテントであること」。

悪天候時や暗闇の中、またグローブをしながらでもテントを設営できるよう設計されています。試しに強風時に薄手の革手袋をして設営してみると『アンヤン2GT』は7~8分で設営できた。通常の設営5分程度なので楽勝ですね。

剛性が高いだけではなく軽量コンパクト

総重量は2kgと登山系のテントに比べるとやや重さはありますが、バックパックキャンプもいけちゃいそうな軽さ。自転車やバイクでのキャンツーなら余裕ですよね。

実はバックパックキャンプもしたくてヒルバーグのテントを購入したので、なんとか今年中にはチャレンジしたいと思います♪

ソロには過ごしやすい広さだけど

ヒルバーグのインナーはフライシートと連結されていて、フライシートを立ち上げるとインナーも同時に設営できちゃう便利さ。インナーは脱着できるので、フライシートのみでシェルターとしても使えます。

『アンヤン2GT』は2人用ですが、ゆったり過ごしたいならソロでの使用をオススメします。もちろん2人でも問題ない広さですが、ちょっと圧を感じるので私はソロがいいかと。

あとこれは仕方ないのですが、ワンポールテントなどと比べると高さが低く立ち上がれなかったり、座ると傾斜のきついところでは頭をすったりと不便を感じます。でも横になればゴロゴロできて十分贅沢な空間が生まれるので、このテントの本来の用途や性格を考えれば、贅沢いうところではありませんねw

ちなみにインナー入口左右にメッシュポケット、天井部にはランタンや衣類を引っ掛けることができます。

前室は足を伸ばしてくつろげる広さ。本来は濡れたバッグなどを置くスペースでしょうが、私はオートキャンプでも使用するため、シェルコンやテーブルなどを置くスペースとして活用しています。

雨天時に外で過ごせない時は、ヘリノックスのグランドチェアなどのローチェアを使って前室で過ごすこともできますよ。

夏季は通気性が高くてとにかく快適

ヒルバーグ_アンヤン2GT

イエローレーベルである『アンヤン2GT』はスリーシーズン向けのテントなので、特に気候の暖かい場所では、他のレーベルに比べてかなり通気性が高く過ごしやすいです。それには幾つか理由があります。

1:フライシートはスカートが無いうえ短い

フライシート下部より空気が入りやすいように設計されています。たとえフライシートを閉め切っていたとしてもテント内の空気を新鮮に保ってくれます。

インナーテント入口はフルメッシュ

インナー前面がフルメッシュになっており、いつでも新鮮な空気が味わえます。逆をいえば気温が低ければ冷たい冷気がインナーまで入ってくるのでシュラフなど装備をしっかり整えておかないと眠れない夜を過ごすことになりますw

フルメッシュタイプのインナーがオプションで設定されているので、さらに涼しさを求める方はぜひ!

リアのフライシートを巻き上げ可能

フライシートをポールスリーブ部分までクルクルと巻き上げます。生地が若干伸縮するのでなんとか固定できるレベルですが、風でペロンと外れることもありました。インナーのリア側にも三角形のメッシュベントが配されているので、かなり通気性は良いですよ。

同様にフロント側も巻き上げることが可能ですが、かなりプライベート空間がなくなってしまうので、個人的にはあまりオススメしませんw

ちょっと気になった点

生地が薄い

私がもっている他のテントと違い薄くツルツルすべるので収納時に少したたみづらい。

汚れや埃が目立つ

汚れが落ちづらいような気がします。濡れた布で拭いても綺麗にならなかった。あと静電気がすごいのか埃のようなクズがつくとハタいてもとれない。

色は思ってた以上に黒に近い

光の当たり方で色の濃淡がすごくかわる。日陰だともう黒にしか見えない時もあります。

フットプリント(グランドシート)が高い

こちらはアンヤン2/アンヤン2GTの専用のフットプリント(グランドシート)です。これで価格は1万円とかわいくない価格。必ず必要な物ではありませんが、お高いテントで大事に使いたいので追加購入しました。

数百円で売っているシートと違い、サイズはピッタリの専用モデル、気持ちいいですね(当たり前ですがw)

インナーテントの下にフックで取り付けられるようになっていて、テントと一緒にクルクルっと収納もできます。無精者の私はもちろん装着しっぱなしですよw

よいギアなのは分かってはいますが、せめて半額近くまで下げて欲しいのが本音ですね。

ショックコードゆるすぎでしょ

あとポールのショックコードがかなりノビぎみだったこと。これは個体差があるでしょうね。知り合いのヒルバーグオーナーに見てもらいましたが、かなりゆるゆるとのことでした。

ショックコードは消耗品と同じで定期的に張り替えるものなので自分で交換しました。購入を検討されている方は、商品開封時によくチェックすることをオススメします。

とにかく設営撤収が手早く済む軽量テント

デザインはかなり納得のテントでした。1年経ったいまでも設営するたびに新鮮な気持ちになります。細部のパーツへのこだわりもデザインに生きていると感じました。

それに設営や撤収がすごく楽、他のテントとやることは大して変わらないのに不思議ですw

これだけのサイズを軽量コンパクトに収納できるのは本当に有り難いところ。さすが世界のヒルバーグといったところでしょうか。

今回ご紹介したヒルバーグの『アンヤン2GT』以外にも、前室の小さなアンヤン2、また3人様のアンヤン3/アンヤン3GTもラインアップされているので、気になった方はぜひ一度ヒルバーグ公式サイトをご覧になってみてはいかがでしょうか。

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