ポケットストーブとは?

ドイツが誇るブランド「エスビット」を代表する携帯コンロ、それが『ポケットストーブ』だ。電気亜鉛メッキを施した鋼を加工し組み合わせた単純な構造ではあるが、ドイツやスイスを中心としたヨーロッパ諸国の軍隊が採用するほど信頼性は高い。

世界中のソロキャンパーや登山家を虜にする『ポケットストーブ』。なぜここまで人気があるのか、まずは外観から紹介していこう。
無骨感漂う男っぽいデザインが◎

全体的にゴツゴツした無垢の本体は無駄な要素がなく、稼働部分がしっかり機能するように丁寧にプレスされており、加工一つ一つがデザインも担っている。
一部のモデルを除いて、本体上部に使用方法までプレスされており、誰でも迷うことなく使えそうだ。
ポケットストーブの主な特徴
- 軽量で携帯性が高い
- ポケットにサッとしまえるコンパクトサイズ
- 考え抜かれた燃焼効率
- 風防を兼ねた五徳は2段階に調整可能
- 風が強い時は風防をプラス
それでは一つづつ順に紹介していこう。
軽量で携帯性が高い

無骨な見た目から少し重そうに見えるが、メーカー公式だと85g程度と意外と軽い。私が購入した個体は89gであったが、これは誤差程度といってよいだろう。
用途にあった燃料を収納できる

本体内部は固形燃料がセットできるよう無駄のない作りとなっている。エスビットでは数種類の固形燃料を販売しているので、用途に合わせて必要な燃料サイズをチョイスするのもいいだろう。
ポケットにサッとしまえるコンパクトサイズ

自転車でポタリングしながら、ポケットに忍ばせた『ポケットストーブ』で手軽に珈琲タイムを楽しんだりするのもありだろう。
メスティンにも入る手軽なサイズ感


本体は手の平サイズとコンパクト。ナイフやカトラリーなどと合わせて、メスティンにスタッキングするキャンパーは多いはず。
考え抜かれた燃焼効率

本体底面に空気が通るスリットを設けて燃焼効率を最大化。また『ポケットストーブ』上部のフタ部分は五徳を兼ねた風防となり熱効力を高めてくれる。
風防を兼ねた五徳は2段階に調整可能
五徳を45度に固定

五徳を90度に固定

『ポケットストーブ』は、メスティンやクッカーのサイズに合わせて、五徳を2段階(45度/90度)に調整することができ、小型のコッヘルやシェラカップでもグラつかず安心だ。
飲みかけの冷えたスープや珈琲を温めなおしたりする時に重宝するだろう。ただし45度での使用は、熱や度重なる使用によりノッチ(固定部分)の変形なども考えられるので、重量のある物は置かないよう注意が必要だ。
風が強い時は風防をプラス

風が強いと本体だけでは防ぎきれず、燃焼効率もかなり下がってしまう。無駄な燃料や時間を使わないためにも、風防(ウインドシールド)の併用をおすすめする。大きな石で周りを囲むだけでも効果があるのでぜひ試して欲しい。
ポケットストーブ使用上の注意点

使用後は全体的にかなり熱くなっているため、火傷には十分に注意してもらいたい。また熱による地面への影響もあるので、芝生を焦がしたり枯葉などに引火しないよう、安全面や環境への配慮も大切だ。
ポケットストーブ ラインアップ

ソロキャンパーや登山家のマストギアといわれる『ポケットストーブ』。実は数種類ラインアップされており、現在は昨年11月に登場したモデルを加え計4モデルとなっている。
ラインアップ
- ポケットストーブ ミディアムWS
- ポケットストーブ・スタンダード
- ポケットストーブ・ミリタリー
- ポケットストーブ・ラージ
まずは製品ごとのサイズや特徴を見てみよう。
ポケットストーブ ミディアムWS(2020年11月登場)

2020年11月より新たに加わった『ポケットストーブ ミディアムWS』。定番人気のスタンダードやミリタリーとラージの中間サイズとして登場したわけだが、他のモデルと大きく違う点はウインドシールドが付属している点だ。
待望の風防(ウインドシールド)が付属

ウインドシールドにより側面の防風性がさらに高まり、熱効力が大幅にアップしている。また付属されている固形燃料27g/189kcalは、同社が扱う固形燃料で最も高出力となっている。固形燃料1つで500mlの水を約5分で沸かすことも可能というのだから驚きだ。
装着イメージ五徳45度

装着イメージ五徳90度

商品詳細
商品名 | ポケットストーブ ミディアムWS |
サイズ | 収納時115×86×23mm |
重量 | 176g(107g/固定燃料・ウインドシールド除く) |
素材 | 電気亜鉛メッキコーティングスチール |
付属品 | 固形燃料 27g×2タブレット ウインドシールド付属 |
原産国 | ドイツ製 |
定価 | ¥2,200(税込)※2020年1月現在 |
ポケットストーブ・スタンダード

折りたたんでポケットにしまえるコンパクトタイプ。キャンプや登山以外にでも、災害時のサバイバル用品として一つ備えておきたいモデルだ。セットされている固形燃料は4g/28kcalと火力は大きくはないが、火力や燃焼時間を調整しやすい。飲み物を温めなおしたり弱火でじっくり調理する場合によいだろう。
商品詳細
商品名 | ポケットストーブ・スタンダード |
サイズ | 収納時98×77×23mm |
重量 | 170g/(85g/固形燃料を除く) |
素材 | 電気亜鉛メッキコーティングスチール |
付属品 | 固形燃料 4g×20タブレット |
原産国 | ドイツ製 |
定価 | ¥1,870(税込)※2020年1月現在 |

ポケットストーブ・ミリタリー

現在、ドイツ軍やスイス軍に採用されているポケットストーブ・ミリタリー。本体はスタンダードと同様だが、セットされている固形燃料が異なる。軍隊での過酷な環境下での使用を考慮して、サイズは14g/98kcal、完全防湿ブリスターパックされている。
商品詳細
商品名 | ポケットストーブ・ミリタリー |
サイズ | 収納時98×77×23mm |
重量 | 180/(85g/固形燃料を除く) |
素材 | 電気亜鉛メッキコーティングスチール |
付属品 | 固形燃料 14g×6タブレット |
原産国 | ドイツ製 |
定価 | ¥1,870(税込)※2020年1月現在 |

ポケットストーブ・ラージ

スタンダード/ミリタリーより二回り大きいなポケットストーブ・ラージ。セットされている固形燃料はミリタリーと同様の14g/98kcalでタブレット数は12となっている。
少し大きな鍋にはラージサイズ

サイズの大きな携帯性は他のモデルに比べると落ちるが、少し大きな鍋も載せることもでき、調理など用途が広がりそうだ。
商品詳細
商品名 | ポケットストーブ・ラージ |
サイズ | 収納時132×96×39mm |
重量 | 360g(174g/固形燃料を除く) |
素材 | 電気亜鉛メッキコーティングスチール |
付属品 | 固形燃料 14g×12 タブレット |
原産国 | ドイツ製 |
定価 | ¥3,080(税込)※2020年1月現在 |

皆さん初めまして、CAMPLUS編集部のTakamotoです!最近のキャンプブームもあって、新しいプロダクトがたくさんリリースされて、もうワクワクがとまらない毎日です♪編集部では最新ギアの紹介を中心に紹介いたしますが、スタッフが自腹購入したギアレビューなんかも書いてくので、お時間ある方は是非見てくださいネ!