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ここ数年のアウトドアブームにより、キャンプや登山などで積極的に体を動かすアクティブユーザーが急増しており、同時に自身のヘルスデータをチェックするユーザーも増加している。本日はそんなアクティブ派ユーザーのアウトドアライフをより快適にしてくれるスマートウォッチ『Amazfit T-Rex Pro』をCAMPLUS編集部にて実際にキャンプで使用してみたので紹介します!
amazfitとは
ウェアブルデバイスをベースにスポーツやヘルスケア分野を牽引するZepp Health Corporationが、2015年より展開しているスマートウォッチブランド『amazfit(アマズフィット)』。すでに世界90ヵ国以上で販売されており、昨年は世界3位の出荷台数を実現するまでに成長。いまもっともホットなスマートウォッチブランドとして日本でも注目されている。
アウトドアやスポーツに特化した堅牢かつ高機能モデル
amazfitスマートウォッチシリーズの中でも、スポーツやアウトドアでの使用に特化したモデル『Amazfit T-Rex Pro』。あらゆる過酷なシーンでの使用に耐えられる米軍MIL規格を有しており、ヘルスデータやエクササイズのアクティビティを正確にモニタリングするなど非常に多機能なモデルとなっている。
1.3インチのAMOLEDスクリーンを採用
解像度は360×360とスマートウォッチとしては一般的だが、使用感は数値異常であり、発色も美しく小さな文字もくっきり。強い日差しの中でも、しっかり情報をチェックできるクリアなディスプレイは予想以上。
金属溶射による力強い仕上がり
ベゼルには金属溶射によりリッチな質感がプラスされ力強い仕上がりに。単なるペイントで済まさずしっかり質感にこだわり耐久性も高く仕上げてきてるあたりは好感がもてる。
シーン別に使い分けたくなるカラーバリエーション
今回はブラックモデルでの紹介となるが、個人的にはサンド系の幕体ならグレー、登山系キャンプなら空の色を意識したブルーなど、シーンごとに使い分けるとアイキャッチとなって映えそうだ。
セット内容
本体、USB専用充電器、マニュアルとシンプルな構成となっている。付属のマニュアルは国別にまとめられている。
商品詳細
ブランド | amazfit(アマズフィット) |
商品名 | Amazfit T-Rex Pro |
カラー | ブラック、ブルー、グレー |
サイズ | 47.7×47.7×13.5mm |
重量 | 59.4g(バンド付き) |
素材 | ポリカボネート・シリコン |
定価 | ¥28,800(税込) ※2022年5月現在 |
セットアップ方法
まずはUSB専用充電器でバッテリーを充電
開封後はバッテリーは空にちかいため、まずは充電をおすすめする。充電器はマグネットにより、しっかりと本体に固定される。何か当たったひょうしに外れるようなことはなさそうだ。
ちなみに本体中央に4つのセンサーが配されていて、これでヘルスデータからエクササイズ時の動きをモニターしてくれる。
スマートフォンとリンク設定
設定自体は若干面倒なところはあるが、全く難しくないので安心して欲しい。iPhoneやAndroid対応のスマートフォンで専用アプリ「Zepp」をダウンロードして設定するだけだが、たまたま『Amazfit T-Rex Pro』のOSがアップデートされていたため、更新も合わせてやっておいた。
あとはスマートフォンにダウンロードしたアプリに上記のような情報を入力していけば、数分で設定は完了する。実際には使用者のヘルスデータやエクササイズの目標設定などもあわせるともう少し時間はかかるが、このあたりは実際に数日使ってみてから設定しても問題ないだろう。まずは「習うより慣れろ」だ。
タッチパネルの操作性・反応は早い
数年前に他社のウェアブル端末を使用したさい、かなり反応が低いタッチパネルでイラついた記憶があったため、実際に触れるまでは半信半疑であったが、『Amazfit T-Rex Pro』のタッチパネルは驚くほど反応がよくノンストレスだった。
操作方法としては、上記のように画面をスワイプすることことで表示を切り替え各種モードにアクセスする。もちろん物理ボタンからもアクセスすることができる。グローブなどした状態でもしっかりボタンへアクセスできるため、スノースポーツも気軽に楽しめる。
実際に使用して感じたタフネスボディ
個人的に他社のスマートウォッチを所有しており、使い勝手も良く気に入っていたが、先日のキャンプでキズをつけてしまいかなり後悔してしまった。しかし、『Amazfit T-Rex Pro』であれば、米軍MIL規格に準拠しているため、多少雑に扱っても問題ない。キャンプや登山はもちろん、ラフティングやダウンヒルなど激しいスポーツまで安心して持ち出せそうだ。
最大18日間もつタフなバッテリー
開封時にバッテリーが0%だったため、付属のUSB2.0専用充電ケーブルをノートPCに繋げて充電してみた。
結果は78分程度で100%充電できた。公式サイトでは90分(1.5時間)と記載があったが、実際は少し早く終了したため、他の性能面についても期待がもてる。
さて、我々が最も気になるのは”バッテリー駆動時間”だ。公式サイトには「最大18日間」と力強く表示されていたが、スマートウォッチとしてはかなり長期間保つといえる。例えば登山で使用するさいは、数日間充電できない環境となるため、途中でバッテリーが切れてコンパスや経度緯度の確認などできなくなると非常に困る。
そこで、実際に普段使いでどの程度もつのか、バッテリーが切れるまで検証をしてみた。
比較テスト結果
項目 | バッテリー消費 大 | バッテリー消費 小 |
---|---|---|
ディスプレイ明るさ | 最大 | 30% |
自動画面オフ | 30秒 | 5秒 |
表示を常にオン/オフ※1 | オン | オン |
手首を上げると画面オン | オン | オン |
心拍数モニタリング | 5分 | 30分 |
通知とリマインダー | オン | オン |
結果 | 5日間 | 24日間 |
1回目>>>
通常使用を想定しながら、ディスプレイの明るさも最大にするなど、バッテリー消費が激しくなるように設定。
2回目>>>
通常使用を想定しながら、バッテリー消費を極力しない設定です。
※こちらは私が設定した環境下での結果となるため、ご参考程度でご覧ください。
結果:通常の使用であれば最大18日前後はもちそう
かなり差の出たテスト結果だが、個人的にはディスプレイの明るさや表示時間が、バッテリーの消費に大きく関係しているよに感じた。このあたりを好みに応じて調整すれば、かなりメーカー値に近い結果になると思われる。
ちなみに私は手首が細いため、これまでゴツい系のベゼルは避けてきたが、実際装着してみると違和感なくちょうど良いサイズ感だった。個人的にはアクティブに活動する女性の腕にもハマりそうなデザインで◎
スマートウォッチとしては最高レベルの10気圧防水
多機能なスマートウォッチだけに、キャンプ中の急な雨などで濡れてしまうと故障の原因になるかと心配なところ。『Amazfit T-Rex PRO』は生活防水はもちろんのこと、海や川で積極的にアクティビティを楽しめむことができる。
こちらはボトルに水道水を入れて実際に一週間ほど放置してみたが、結果としては全く問題なかった。それもそのはず、なんと10気圧防水仕様に対応しており、最大100メートルの深さまでであればサーフィンやダイビングだって楽しめる。キャンプシーンからマリンスポーツまでアクティブに活動する方にとっては頼れる相棒になりそうだ。
アウトドアに最適な機能を多数搭載
今回この『Amazfit T-Rex PRO』をレビューするにあたり、登山やキャンプを楽しむ者として、もっとも気になっていた機能、天気トラッカー・気圧高度計・高精度な測位性能などを実際に使ってみた。
天気トラッカー
アウトドアは外での活動がメインとなるため、刻一刻と変化する天気や気温は常にチェックしておきたいもの。『Amazfit T-Rex PRO』は一週間分の天気予報をチェックできるのはもちろん、気温や降水確率、また雨量の予測から日の出日の入りまで表示してくれるため、テントの設営から撤収タイミングなども調整できるので常時使いたい機能ではないだろうか。
実際にキャンプに出掛けたさいに気圧が下がってきたため早めにテントを片付けたところ、10分程遅れて土砂降りの雨に降られた。このように先を予測した動きをするのがデキるキャンパーというものだ。
気圧高度計と高精度な測位性能
登山では必須といってもよい機能。平地と違い山の状況は一変することが多く、「暑いから軽装で大丈夫、雨具もいらない」など気を緩めると大きな災害に見舞われることもある。それらトラブルにあわないように気圧や高度をこまめにチェックする必要がある。
気圧が下がれば雨が降り、高度が高くなれば気温は下がるため、数値をチェックすることで山小屋で雨を凌いだり、着替えをすることで無駄に体力を消耗することもない。
また、高度変化が激しい登山だと、血中酸素が不足して気分が悪くなることがあるため、『Amazfit T-Rex PRO』に搭載されている血中酸素レベル測定で定期的にチェックすることをおすすめしたい。
ヘルスデータやエクササイズをしっかりモニタリング
『Amazfit T-Rex Pro』の過酷な環境下でも耐えられるタフなボディも素晴らしいが、もちろん他にも注目するべき点は多い。それは我々の健康状態を常にモニタリングし、日々の体調変化や消費カロリーなどを知らせてくれるところだ。
心拍数やストレスレベルが計測できるバイオトラッカー2
24時間心拍数を自動で記録するだけでなく、高い心拍数を検知するとアラートを通知してくれる。またストレスレベルなども、いつでも気軽にチェックできるので使うたびに健康への関心が自然と高まってしまう。
他にも睡眠の質をモニタリングしてくれる”SomnusCare”により、睡眠時間はもちろんのこと、日中の仮眠や眠りの深さ、また睡眠中の潜在的な呼吸の問題などもチェックできる。
なお、ここまで高機能だとこのような案内が定期的に表示される。デスクワークの多い私は頻繁に運動を促されるため、自然と立ち上がることが増えた。不思議とこのころから腰痛が減り、効果を体感することもできた。
Amazfit独自の評価 “PAI”とは
PAIとはノルウェーの大学で開発された健康スコアのことらしく、Amazfitでは独自のアルゴリズムによって年齢や身体情報、また日常のアクティビティから一人ひとりにあわせた健康指標数値を”見える化”してくれる。
個人的なPAIを計測してみたが、デスクワークが多く運動不足で不規則な生活をしていたことで、なかなか厳しい結果となった。しかし、生活を見直す良い機会を与えてもらったと、前向きに改善策を練るきっかけにもなった。
100 種を超えるスポーツ モード搭載
『Amazfit T-Rex PRO』は業界最大級の100種類ものスポーツモードを搭載しており、リアルタイムに運動時の心拍数や動作速度、さらには消費カロリーや移動した距離など、あらゆる重要なデータをモニタリングしてくれる。いつでもパフォーマンスチェックから目標設定ができるため、モチベーションアップにもつながりそうだ。
試しに少しだけウォーキングを試してみたところ、GPSは正確に私が歩いたコースをトレースしてくれていた。色別に表示してくれるため、スピードの強弱まで一目瞭然となり課題が見えてくる。
他にもスマートフォンと連携した多彩な機能搭載
スマートフォンにダウンロードしたAmazfitの専用アプリ「Zepp」にて、通知設定をしておけばメール受信や各種SNS、さらには電話の着信などの通知までしてくれるので、調理などして手が離せない場面で重宝しそうだ。
非常に便利な機能ではあるが、1点注意しておきたい点として、多機能すぎるがゆえに何でも通知をオンにすると、頻繁に通知が届いてしまうため程々にすることをおすすめする。
通知の設定はスマートフォンにて、Amazfit専用アプリ「Zepp」でいつでも変更が可能。対応アプリなど多数あるので、気に入ったものを選んでみよう。
お気に入りのBGMを聴きながらコーヒーブレイク
お気に入りのギアに囲まれながら、キャンプ場で飲むコーヒーは最高だ。この日は完ソロらしく、珍しく貸し切り状態だったため、スマートフォンでBGMを流しながら読書を楽しんでみた。
『Amazfit T-Rex PRO』とリンクさせておけば、スマートフォンから10mほど離れたところからでも再生/停止などの操作も遅延することなく簡単にできる。スマートフォンにプリインストールされている音楽系アプリやYoutube、他にもAmazon musicのアプリにも対応しているのはかなり嬉しい。
曲の切り替わりで急に音量が大きくなるときなども、離れたところから瞬時にボリュームの調整ができるのもお気に入りの機能の一つ。
気分やシーンに合わせてフェイスが変更できる
スマートフォンにダウンロードしたAmazfit専用アプリ「Zepp」内のダイヤルショップを使って、フェイスのデザインを追加ダウンロードできる。約50種類(※2022年5月現在)ほど種類があり、気分やシーンごとに変更して楽しめるので飽きがこなくていい。プリインストールされているのが4〜5点と少な目なので是非ダウンロードして好みのフェイスを追加して楽しんでほしい。
タフなボディ&バッテリーは期待以上
ヘルスデータやエクササイズのモニタリングもかなり高いレベルで仕上げられているが、このあたりは他のメーカーも搭載しているモデルは多く、大きなアドバンテージをとったとは言えない。しかし、それ以上にタフなボディと長時間使えるバッテリーの保ちは他に類を見ないほど凄かった。しっかりと適切なレベルで各種設定をしていれば、二週間以上使えるのは驚いた。
ビジネスシーンでよく見かけるスマートウォッチは、スマートで品があっていいがアクティブ派には正直物足りない。高機能+タフネスな『Amazfit T-Rex Pro』で新しい体験を始めてみてはどうだろうか。
皆さん初めまして、CAMPLUS編集部のTakamotoです!最近のキャンプブームもあって、新しいプロダクトがたくさんリリースされて、もうワクワクがとまらない毎日です♪編集部では最新ギアの紹介を中心に紹介いたしますが、スタッフが自腹購入したギアレビューなんかも書いてくので、お時間ある方は是非見てくださいネ!