目次
ドーム型テントとは
数あるテントの中で最も種類の多い「ドーム型」。丸みを帯びた半球の形は、風を受け流しやすく耐風性にも優れ設営も簡単だ。ワンポールやパップテントなどと違い、室内にポールがないため空間を広く使え、ビギナーからベテランまで幅広い層から支持されている機能性の高いテントといえる。
ドーム型シェルターと違う?
他にも人気なのがドーム型のシェルター。こちらはフロアーレスタイプかつインナーが別途購入が必要なモデルが多く、シングルウォールとなっている。メーカーによって”ドーム型テントorドーム型シャルター”と表記されているため曖昧なとこだが、今回はインナー付きの「ドーム型テント」の紹介をするとして、シェルターについては後日改めて紹介するとしよう。
ポールをクロスさせ強度をアップ
アルミやグラスファイバー製のポール数本をクロスさせることで、テンションがかかりテントを自立させることができる。さらにクロスする箇所が増すごとにテントの強度が上がる特徴がある。風がなく天候が良ければ数本のペグダウン程度で済むため、私のようなズボらなキャンパーにはありがたい。
最近では安価なモデルにも軽量なアルミ製ポールが採用されており、コスパが良いと評判のブランドも多い。
ドーム型テントは3つのタイプがある
ドーム型には「ワンタッチ式」・「吊り下げ式」「スリーブ式」がある。設営方法がそれぞれ異なるため、特徴などもあわせて紹介しておこう。
手軽に設営したい派:ワンタッチ式
とにかく簡単に設営したいキャンパーには、「ワンタッチ式」がおすすめ。本体のヒモを1本引っ張るだけで完了するモデルもあり、設営に1分もかからないほど。気になる点としては、少し重く収納時に大きくかさばるモデルが多い。
コンパクト収納派:吊り下げ式
設営&撤収は短時間で完了。フレームをクロス組みしたあとに、テント生地のフックをポールに引っ掛けるだけ。軽くてコンパクト収納もできて種類も多いのも魅力。
高価格帯の吊り下げ式となるとフックが左右交互の向きに装備されており、強風時にポールからフックが外れにくくなっている。
風に強く強度優先派:スリーブ式
テントのスリーブにポールを通して設営するため、吊り下げ式に比べると設営に少し時間がかかってしまう。しかし、スリーブにポールを通すことで荷重が均等にかかり、他の仕様に比べて強度も上がり風が吹いても安定する。
それぞれ特徴があるので自分の用途にあったタイプを選んで欲しい。
ドーム型テントを選ぶポイントとは
テント利用者は何人なのか?
サイズを決めるうえで最も重要なのが就寝スペースだ。ソロであれば180×100cmもあればゆったりできるが、3~4人での使用だと180×300cm程度の就寝スペースは欲しいところ。
購入時は少し大きめがおすすめ
メーカー公式ホームページに記載されている使用人数は、着替えなど荷物用のスペースは含まれていないことが多い。なのでテントを選ぶときは、使用人数に1~2人プラスした大きめのタイプを選ぶとよい。
天井の高さはどの程度あるのか?
テントの広さも重要だが、それと同じくらい注意してほしいのが”天井の高さ”だ。ファミリーでの利用率が高い大型ドームの場合は、とにかくテントへの出入りが頻繁だ。
天井の低いテントは何度も頭を下げながらの移動となり、腰への負担もかなり高いため、購入時は180cm前後の高さのあるモデルをおすすめする。
前室の有無やサイズどのくらい?
次にチェックするのが前室のサイズ。荷物置き場としてだけではなく、強い日差しや雨風をしのげるリビングとして利用できるのか、広さなどしっかりチェックしておこう。
テント入口はキャノピーになるのか?
テント出入口の”フロントパネルをポールで持ち上げるとキャノピーになる。サイトが狭くてタープを張れない時などに便利だ。ツールームタイプのドーム型テントだと、前室にプラスすることで、さらに広いリビングスペースが生まれるので、是非やってみてほしい。
秋冬キャンプに応じた機能があるかチェック
ベンチレーターは必須
テントの通気口である「ベンチレーター」。テント内の温度調整や結露防止には、なくてはならない存在だ。秋冬キャンプはテント内で暖房機器やバーナ類の使用する機会も増え、一酸化炭素中毒になる危険性も高まるため、ベンチレーターは最低2~4箇所あるテントを選ぼう。
冷気の侵入を防ぐスカート
テントの隙間より侵入してくる冷気を防いでくれるスカート。4シーズン対応のテントであればテント本体に付いていることがほとんどだ。3シーズンモデルだと通気性を優先して装備されていないこともあるため、購入時はしっかり確認してほしい。
ファミリーにおすすめ大型ドームテント
Ogawa ティエララルゴ
Ogawaのフラッグシップ「ティエララルゴ」。前室だけで奥行き3.8mもあり、家族や仲間とゆったり過ごすことができる大型2ルームテント。インナーを外せば宴開幕としても活躍できる広さは魅力的だ。
夏は大型のメッシュパネルを開放することで通気性アップ。冬は全面に装備されたスカートで冷気をシャットアウト。さらにインナーはT/C素材で結露知らずとくれば、まさに4シーズン負け知らずの大型幕。
商品詳細
サイズ:設営時 W620×D310×H210cm
:収納時 W80×D45×H40cm
重量:約22kg
素材:フライ ポリエステル210D
人数:5名
価格:¥217,800(税込)
※2023年10月 メーカー公式オンラインストア価格
Ogawa クーポラ
レイアウトが自由自在に楽しめる大型ドームテント「クーポラ」。最大8人が就寝することができるほどとにかく広い。インナーはT/C素材で結露を気にすることなく冬キャンプ を楽しめそうだ。
用途によってグランドシートを半分、または全面取り払うことでシェルターとして大型宴会幕にもなる。
商品詳細
サイズ:設営時 W570×D285×H200cm
:収納時 W70×D34×H34cm
重量:約15.95kg (付属品除く)
素材:フライ ポリエステル75D
人数:8名
価格:¥196,900(税込)
※2023年10月 メーカー公式オンラインストア価格
Coleman タフスクリーン2ルーム TX/MDX
見た目はオーソドックスな2ルームタイプだが、よく見るとかなり進化している。生地はTexFiberポリエステルを採用。コットンの風合いをもちつつ耐久撥水性に優れ、雨天時の撤収も楽々。
前室3面は天候や季節に応じて開放orメッシュとなり通気性はかなり高い。スカート部も全面巻き上げOK!夏は通気性を高め、冬は冷気の侵入を防いでくれる。
商品詳細
サイズ:設営時 W560×D340×H210cm
:収納時 W74×D35×H35cm
重量:約20.5kg
素材:フライ 75Dポリエステルタフタ
人数:4〜5名
価格:¥103,290(税込)
※2023年10月 メーカー公式オンラインストア価格
THE NORTH FACE ジオドーム4
発売当時に独創的なデザインが話題となった「ジオドーム4」。わずか6本のポールで半球以上の高さを形成することで広い居住空間を確立した異色のドームテントだ。高さは最大部分2.1mと高く、圧迫感は感じない。
インナー&フライシート共に多数の窓があるため通気性は申し分なさそうだ。登場から数年経っているが色褪せない存在感は、流石ノースフェイスといったところ。
商品詳細
サイズ:設営時 W230×D218×H210cm
:収納時 W73×D26×H26cm
重量:約11.07kg
素材:フライ 75Dポリエステルタフタ
人数:4名
価格:¥220,000(税込)
※2023年10月 メーカー公式オンラインストア価格
ソロキャンパーにおすすめ小型ドームテント
THE NORTH FACE エバカーゴ2
ダブルウォールのアウトフレーム構造だからアウターのみでシェルターとしても使用可能なモデル。
オートキャンプでの利便性を追求されたエバカーゴ2は、同ブランドの大型シェルター(エバベース6)と連結することで多人数でのキャンプを楽しむこともできる。連結するだけで一気に基地感が上がってくる。
商品詳細
サイズ:設営時 W200×D120×H125cm
:収納時 W54×D18×H18cm
重量:約3.20kg
素材:フライ 75Dポリエステルタフタ
人数:2名
価格:¥33,000(税込)
※2023年10月 メーカー公式オンラインストア価格
Ogawa ステイシーファルダ
ソロキャンパーより絶大な人気を誇るOgawaのロングセラーモデルがアップデート。2004年の登場より何度かブラッシュアップしているものの、ほぼ当時のディティールを残し熟成を重ねてきた信頼の高いドーム型テント。
なんと待望のスカート&メッシュ窓付きモデル「ステイシーファルダ」がラインナップ。ユーザーからの要望も大きかったスカートがプラスされたのはかなりうれしい。全室3方向開放&前面フラップのキャノピー化などはもちろん可能だ。今冬は間違いなく注目されること間違いなしのドームテント!
商品詳細
サイズ:設営時 W230×D300×H130cm
:収納時 W52×D19×H19cm
重量:約3.9kg 素材:フライ ポリエステル75D
人数:2〜3名
価格:¥54,780(税込)
※2023年10月 メーカー公式オンラインストア価格
muraco NORM2P BLACK
”漆黒のボディに滑らかなボディラインが美しい”と評判のムラコが誇るスタンダードモデル「NORM」。
同社が採用した”フラットポールスリープ”は、耐風・排水・排雪を大幅に高め、あらゆる環境下で安全に使用できるよう緻密に計算されている。こちらは2名用となっているが、デュオでゆったりしたいキャンパーは、ひと回り大きな3名用もチェックしてほしい。
商品詳細
サイズ:設営時 : W140×D340×H115cm :収納時 : W47×H19×D19cm
重量:約3.2kg
素材:フライ 40Dリップストップナイロン
人数:2名
価格:¥44,000(税込)
※2023年10月 メーカー公式オンラインストア価格
HILLEBERG ソウロ
キャンパーなら一度は欲しくなるHILLEBERGのドーム型テント「ソウロ」。自立型で岩場や積雪の中でも設営でききるタフなモデル。同ブランドの”RED LABEL”に属しており、軽量かつ耐久性の高さが魅力の4シーズン対応テントとなっている。
人気のモデルとなっているため、購入を検討している方は早めにゲットしておこう。ネットの価格はかなり高騰しているため購入は最寄りのA&F店舗が安心だ。
商品詳細
サイズ:設営時 : W220×D160×H95cm :収納時 : W53×D19.5×H19.5cm
重量:約2.4kg
素材:フライ ケルロン1200
人数:1名
価格:¥132,000(税込)
※2023年10月 メーカー公式オンラインストア価格
自立式で風に強いドーム型は一つ持っておこう
自立式テントはペグダウンの本数が少なく、設営時間をかなり短縮できて家族とゆったり過ごす時間も増えると玄人キャンパーからも再注目されている。数本のアルミポールを組み合わせることでテント全体の耐久性も高まるため、多少の雨風があっても安心してキャンプも楽しむことができる。是非、今季はドーム型テントで秋冬キャンプを満喫してみてはいかがだろうか。
皆さん初めまして、CAMPLUS編集部のTakamotoです!最近のキャンプブームもあって、新しいプロダクトがたくさんリリースされて、もうワクワクがとまらない毎日です♪編集部では最新ギアの紹介を中心に紹介いたしますが、スタッフが自腹購入したギアレビューなんかも書いてくので、お時間ある方は是非見てくださいネ!